茨城県生活学校連絡会の勉強会が開催されました
令和2年10月14日(水),茨城県三の丸庁舎において,「令和2年度茨城県生活学校連絡会勉強会」が開催されました。
勉強会では,茨城県県民生活環境部廃棄物対策課職員による『食品ロス・循環型社会』をテーマに,茨城県のゴミ処理の現状や,食品ロスに対する県の取り組み等についての講習を受けたあと,生活学校として今後どのような取り組みができるのか話し合いが行われました。
茨城県のゴミの総排出量は約106万トン,1人あたり990g/日 排出されています。(出典:環境省「一般廃棄物処理実態調査平成30年度調査結果」より)
これについて茨城県では,第4次茨城県廃棄物処理計画(2016年~2020)において,「ゼロ・エミッション」=廃棄物の排出をできるだけ抑制し,廃棄物となったものは,再使用,再生利用,熱回収の順にできる限り循環的利用を行い,循環的利用のできないものは,適正な処分を確保する。」という「循環型社会の形成」を基本理念とし取り組みを行っています。
近年注目される「食品ロス」(=本来食べられるのに捨てられる食品のこと)については,日本全国で年間約612万トン(平成29年度推計値)も発生していると言われており,これは日本人1人あたりが毎日お茶碗一杯分のご飯を捨てているのと同じ量になるのだそうです。
国連の世界全体への食品援助量が約390万トンであることを考えると,日本国内において食べられずに捨てられる食品がいかに多いかがわかります。
これまで茨城県生活学校連絡会では,平成25年に廃棄食材(食品ロス)の削減に向けた調査や,一部の生活学校ではフードバンクの先駆けである「フードドライブ」に取り組むなど,いち早く食品ロスに取り組んできました。
現在では,「フードバンク」をはじめ,民間による対策が少しずつ進められていますが,今回あらためて生活者一人ひとりが生活の中で,どのように食品ロスに取り組めばよいのか,また,取り組んでもらうにはどうしたらよいのか考える機会になったようでした。
茨城県のゴミ排出量が全国で7番目に多い水準となっているというお話には大変驚かれた様子でした。
また,このほか,マイバック持参運動調査報告や,チャレンジいばらき県民運動の幟旗リメイク,食品ロス以外の4R運動の新たな取り組みについての検討,「家庭で栽培できる緑豆もやしづくり体験」の実践結果報告など,盛りだくさんの勉強会となりました。
実際に自宅で育てた緑豆もやし
チャレンジいばらき県民運動では今後も,茨城県生活学校連絡会などと連携し,県民一人ひとりが”もったいない”の気持ちを大切にし,家庭や地域,学校,職場など様々な場において,省エネルギー・省資源・4Rなどの環境保全に取り組む「エコライフ運動」を推進してまいります。