第11回寺子屋サルーンを開催しました(平成28年7月3日)

7月3日(日)に交流サルーンいばらきにおいて,第11回寺子屋サルーン「地域活動 PRの発想とコツを学ぼう」を開催しました。メインスピーカーは,茨城大学広報室の山崎一希先生です。

今回のテーマは,昨年12月に開催した,第10回寺子屋サルーン「企画したい人この指とまれ!〜寺子屋サルーンの講座を作ろう〜」において,参加者が企画した案の中から一番人気が高かったものを,事務局でコーディネートして実施したものです。地域活動実践者の皆さんにとって興味深いテーマのようで,定員を超える参加申し込みがあり,当初の締切日よりも早めに申込を締め切らせて頂きました。当日は欠席の方もいらっしゃいましたが、計29名の参加者が集まりました。

午前の部では,まず,広告と広報の違いについてのお話がありました。両方を組み合わせながらPRを行うことが大切だそうで,それぞれの担当者の仕事内容も紹介されました。マーケティング・PRの成功事例が多数紹介され,参加者の皆さんは熱心に耳を傾けていました。
また, PRとは関係のマネジメントであり「関係の始まり=出会い」「関係の深まり=エンゲージ」を考えること,その為にはターゲットについて知り築きたい関係をイメージする必要があること,報道機関に関心を持ってもらう為のポイントについて等のお話もあり,とても興味深い内容の講義となりました。


昼食を挟み,午後の部では3〜5名のグループに分かれ,持ち込み事例相談として,認定NPO法人水戸こどもの劇場さんの「CAPいばらき」の活動のPR方法について考えるグループワークを行いました。社会的に意義のある活動なのに,いまひとつ興味をもってもらえない…そんな悩みがある場合,どのような手順でPR方法を考えれば良いのか,コツや手順を一緒に考えました。



まず,関係をつくりたい相手とは誰か?を考え,PRの対象となるターゲットを設定しました。その後,そのターゲットはどんな人なのだろうか?どんなことに興味があり,どんな悩みを抱えていて,どのようなメディアから情報を得ているのだろうか?などを分析する話し合いを行いました。

様々な年代の集まる寺子屋サルーンらしく,先日お孫さんが生まれたという方のいるグループでは「祖父母」をターゲットに,学齢期のお子さんのいらっしゃる方が多いグループでは「PTA」をターゲットに想定してPR方法を考えるなど,グループごとに特色のある意見が発表されました。



そして,ターゲットの視点で「売り」を整理して,「あなたの〇〇という悩みを解決するために良いですよ」「〇〇という点で新しいですよ」等,魅せるPRメッセージや方法を考え,取材してもらうための方策づくりも大切であることを学びました。

その後,質疑応答でも活発に質問や相談が寄せられ,皆さんの関心の高さがうかがえました。今回のテーマは人気が高く,申込み締切日よりも早く満員御礼となってしまった為,「ぜひ第2弾を開催して欲しい」との声も多く聞かれました。これからも寺子屋サルーンは,皆さんの幅広いニーズに合った講座を企画していきます。皆さんのご参加をお待ちしております。